リオ州日泊文化体育連盟会報 あゆみ 2003年8月(218号)
リオ州内日本語学校紹介 (その3)
ペトロポリス日本語学校

ペトロポリス日本語学校は、1999年5月に開校した。場所はセントロ、ショッピングの建物の一室で、交通アクセスの便利な場所にある。
同校の望月先生は、1990年から2000年までアタ社の敷地内にあった文化センターで、 ボランティアとして日本語の授業をしていた。その生徒のほとんどは日系人ではなく、また日系人であっても日本の文化に触れる機会がほとんどない二世、三世であった。そこで 望月先生はセンターの責任者であった安見 道子さんとともに、市販の日本語教科書を導入する前段階として、現在も使われているローマ字方式の教科書を作成した。この教科書の 利点は、初心者が日本語の文字を習得することに頭を痛めることなく、日本語会話のおもしろさを味わえるところ、またローマ字を使いコンピュータで日本語を書くこともできるところにあるという。
同校の生徒は約30人。授業は月曜日の午後4時から8時までで、その間なら好きな時間 に教室に行くことができる。教師は望月弘子先生、ボランティアの安見 清さん、道子さん ご夫妻だ。授業は超複式で、各生徒がそれぞれのレベルの教材を使って日本語学習に取り 組んでいる。その生徒の間を三人の教師が行き交い、説明や会話練習に取り組むという活 気のある雰囲気である。
遠隔地に住んでいる為、電話での通信教育と二週間に一度の通学をしている熱心な生徒 もいる。また生徒のうち優秀な二名は、ペトロポリス独自のローマ字教材を使って、現地 学校で日本語教育を始めている。その生徒の生徒も含めると、ペトロポリスの日本語生徒 は50名になる。
ここでもやはり日本のアニメ、マンガ、歌手は人気で、生徒の間でマンガ本やアニメビ デオの交換をしたり、歌の中で耳にした単語の意味を先生に質問したりする光景が見られ た。
ペトロポリス日本語学校は、教材や授業システムなど、初心者が身構えしないで日本語 を学ぶことのできる場であり、ブラジルに日本を紹介し、日本人のいない地域でも日本語 を広める可能性を探っている。


写真 上    授業の風景          
写真 下   教科書を3冊終え表彰を受けた生徒と望月先生(左)、安見 道子さん

(JICA青年ボランティア 井下 佳子さんが 2003年6月23日 当校をご訪問、レポートし て下さった記事です)

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