成人向け中学、高校課程教育の学校について

 現地名Centro de Estudos Supletivos de Petropolis (CES-P)とよばれるこの学校は、義務教育および高校教育未修了の成人に、学習の機会を与えるために設けられた、リオデジャネイロ州立の学校で、Curso Supletivoという講座を開講している。本校はペトロポリス市中心部にあり、その登録生徒数は、本校だけで年間2000名を超える。近年ブラジルでも、学歴が重視されるようになってきたため、受講希望者は増える一方で、受け入れきれない状態になっている。遠隔地に住んでいて、本校への通学がむずがしい人達のためには、市内各地域の企業や公共施設、公立学校などの一部を借りて分校を設け、本校から先生が出張、生徒の指導に当たっている。
(写真  本校入り口 、この建物は19世紀半ばの、ブラジルの代表的コロニア風の建物で、1903年アクレ州をブラジルに統合した時に、ここで調印式が行われた歴史的建物である)

特徴
 一斉授業をせず、この講座のために特別に訓練された教師による個人指導をするところが、この講座の特徴。15歳以上の成人が対象で、授業料も教材も無料。教材は、自習を主とするこの講座のために、特別に作られた教科書で、教科内容を細かく分けた小冊子になっている。生徒は、夫々のレベルに合った教科書を与えられて、自宅で勉強する。わからないところがあれば、登校して教師に質問し、学習が終われば試験を受け、合格したら次の教科書をもらう、という形で勉学が進められる。全教科修了者には、州の卒業証書が授与される。

* 定期的な通学が義務付けられていないため、働いている人、特に交代勤務者等、就労時間が一定していない人でも、受講可能である。
* 自分のペースで勉強を進められるので、本人の努力、能力次第で、短期間で修了することも出来るし、何年もかけて、ゆっくり勉強することも出来る。都合で一時ストップすることもできる。
* 一度に生徒を集めることがないので、多数の受講者を受け入れることができる。

等の長所があるが、反面、

* 自習が中心となるため、勉学を続けるのは非常にむずかしく、生徒数が多い割には、修了者が少ない。

というような欠点もある。そのため、この講座では、教材を整え、一人一人の生徒の進行状態に注意して指導し、励ましてやることが重要となる。

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